すね毛や腕毛、胸毛を手軽に処理したい男性に使われているのが「除毛クリーム」です。カミソリより広い範囲を一度に処理できる一方、使える部位や放置時間を守らないと肌トラブルにつながります。この記事では、男性向けの除毛クリーム4商品の使える部位・放置時間・価格を公式情報で比較し、ヒゲや顔に使えない理由、肌に負担をかけない使い方、医療脱毛との違いまでまとめました。
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※価格・仕様は2026年10月2日時点の各メーカー公式サイトの掲載内容です。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
※本記事は各メーカーの公式情報をもとに作成しています。特定の商品を推奨・順位づけするものではありません。
この記事の要点
・除毛クリームは、薬剤で毛を溶かして処理する医薬部外品。毛根は残るため、数日〜数週間でまた生えてくる
・国内の除毛クリームは顔(ヒゲ)には使えない。国民生活センターには、男性がヒゲに使って顔に皮膚障害を負った相談が寄せられている
・VIOは「Vゾーンまで」「粘膜を除くVIO」など商品ごとに範囲が違う。パッケージの使用部位を必ず確認する
・放置時間は5〜10分が目安。決められた時間を超えて放置しない
・通販の定期便は、解約条件と初回価格の条件を確認してから申し込む
除毛クリームとは|カミソリ・脱毛との違い
除毛クリームは、チオグリコール酸カルシウムなどの成分で毛のたんぱく質(ケラチン)の結合を切り、毛をやわらかくして取り除く医薬部外品です。国民生活センターによると、成分の働きを高めるためにpH11〜13程度のアルカリ性の商品が多く、化学的に毛と皮膚に作用するため、人によっては炎症を起こすことがあります。
処理できるのは皮膚の表面に出ている毛だけで、毛根は残ります。そのため効果は一時的で、数日から数週間で再び生えてきます。
| 処理方法 | 処理できる範囲 | 効果の続き方 | 費用の目安 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|
| カミソリ・シェーバー | 皮膚の表面の毛 | 1〜数日 | 数百円〜 | カミソリ負け・切り傷 |
| 除毛クリーム | 皮膚の表面の毛(毛先を溶かす) | 数日〜数週間 | 1本 約2,000〜3,000円 | かぶれ・赤み。顔には使えない |
| 医療脱毛 | 毛を作る組織にレーザーを照射 | 複数回の照射で生えにくくなる | メンズ全身5回で20万円台〜 | 痛み・費用。医療機関で受ける |
除毛クリームはヒゲ・顔には使えない
「ヒゲも除毛クリームで処理できないか」と考える男性は多いですが、国内で販売されている除毛クリーム(医薬部外品)は顔に使えません。厚生労働省は2019年12月の通知で、除毛剤の使用上の注意に「顔面、損傷等、腫物、湿疹、ただれ、その他炎症を起こしている部位には使用しないでください」と記載するよう求めています。
国民生活センターの調査(2019年12月公表)では、除毛剤などによる危害の相談738件のうち約98%が皮膚障害でした。危害を受けた部位は、男性では「顔面・頭部」が約41%で最も多く、ヒゲを処理するために使って顔に皮膚障害を負った事例が増えていると報告されています。この記事で比較した4商品も、すべて公式に顔・ヒゲへの使用を不可としています。
ヒゲを手軽に処理するなら電気シェーバー、毎日のヒゲそりを減らしたいならヒゲ脱毛が選択肢になります。ヒゲ脱毛の料金はヒゲ脱毛の料金比較で、主要メンズクリニック6院の3部位・6部位の総額を比べています。
メンズ除毛クリーム4商品の比較
男性向けとして販売されている除毛クリームから、ドラッグストアで買える2商品と、通販が中心の2商品を選び、公式サイトの情報を並べました。
| 商品 | 内容量・価格(税込) | 放置時間 | 使える部位 | 主な販売先 |
|---|---|---|---|---|
| アンビーク 薬用リムーバルクリーム | 250g・2,475円(定期便は初回1,078円) | 5〜15分程度 | ボディ・VIO(顔は不可) | 公式通販・Amazon・楽天など |
| ヴィートメン 除毛クリーム 敏感肌用 | 販売店により異なる | 5分(最大10分) | あし・うで・胸・わきの下・背中 | ドラッグストア・通販 |
| エピラットオム 薬用除毛クリーム 敏感肌用 | 150g・販売店により異なる | 5〜10分 | 腕・足・胸・わきの下・Vゾーン(性器・肛門・粘膜は不可) | ドラッグストア・通販 |
| NULL リムーバークリーム | 250g・2,979円 | 5〜10分程度 | ボディ・VIO(粘膜を除く。顔・ヒゲは不可) | 公式通販・バラエティショップなど |
アンビーク 薬用リムーバルクリーム
メンズスキンケアブランド「AMBiQUE(アンビーク)」の除毛クリームです。有効成分はチオグリコール酸カルシウムで、塗って拭き取るタイプ。公式サイトでは、放置時間は最短5分(個人差があり5〜15分程度)、ボディとVIOに対応、顔への使用は控えるよう案内しています。デリケートゾーンに使う前には、少量でパッチテストをするよう求めています。
単品は2,475円(税込)。定期便(1か月1本)は初回980円(税抜・税込1,078円)、2回目以降1,980円(税抜)ですが、1回目のみで解約する場合は通常価格との差額(送料込み)を支払う条件があります。定期便には、商品の受け取りから15日以内に容器を返品すれば代金が返金される全額返金保証がついています。
詳しくは公式サイト(アンビーク 薬用リムーバルクリーム
)で確認できます。
ヴィートメン 除毛クリーム 敏感肌用
除毛クリームブランド「Veet(ヴィート)」の男性用シリーズです。販売名は「ヴィート除毛クリームPBS-m」で、有効成分はチオグリコール酸。使用部位はあし・うで・胸・わきの下・背中で、放置時間は5分、塗り始めから最大10分を超えないよう案内されています。次に使うまでは3日(72時間)以上あけること、使用後24時間は制汗剤や香水、日焼けを避けることも明記されています。
エピラットオム 薬用除毛クリーム 敏感肌用
クラシエの男性用除毛クリームで、内容量は150g。セラミドやカモミールエキスなどのお肌保護成分を配合しています。使用部位は腕・足・胸・わきの下・Vゾーン(ビキニライン・へそ下〜恥骨部分)で、性器・肛門・粘膜には使用できません。塗って5〜10分待ち、ヘラで取って洗い流します。放置時間が3〜6分の「スピーディー」タイプもあります。
NULL リムーバークリーム
メンズ化粧品ブランド「NULL(ヌル)」の除毛クリームで、内容量は250g、公式通販の価格は2,979円(税込)です。医薬部外品で、VIO(粘膜を除く)にも対応しています。公式ストアでは「顔・ヒゲへはご使用いただけません」と明記しています。公式の使い方では、5分以上(10分ほど)置いてから拭き取り、使用前には二の腕の内側などでパッチテストを行い、24時間以内に異常がないか確認するよう案内しています。
詳しくは公式サイト(NULL リムーバークリーム)で確認できます。
メンズ除毛クリームの選び方
処理したい部位が「使用部位」に書かれているか
最初に確認したいのは、処理したい部位が商品の使用部位に含まれているかです。同じ「メンズ用」でも、VIOに使えるかどうか、使えるならどこまでか(Vゾーンのみ/粘膜を除くVIO)は商品ごとに違います。国民生活センターの調査では、商品本体の表示と発売元のウェブサイトとで使用部位の表示が異なる例もありました。購入前は公式サイト、使う前は手元のパッケージの表示を確認しましょう。
肌が弱いなら「敏感肌用」と放置時間の短さ
除毛クリームは肌に薬剤をのせて待つため、放置時間が長いほど肌への負担も増えます。肌が弱い人は「敏感肌用」と表示された商品を選び、決められた放置時間の短いほうから試すと安心です。毛が太くて一度で取りきれないときも、時間を延ばさず、日をあけてからもう一度使います。
広い範囲に使うなら容量あたりの価格
すね毛や胸毛など範囲が広い部位は、1回に使う量が多くなります。150gと250gでは使える回数が変わるため、1本の価格だけでなく内容量もあわせて比べましょう。
通販の定期便は解約条件を確認する
国民生活センターに寄せられた除毛剤などの危害情報738件のうち、通信販売の「定期購入」に関する相談が548件(約74%)を占めていました。「初回が安いと思って申し込んだら、複数回の購入が条件だった」というケースです。定期便を選ぶときは、何回目から解約できるか、初回だけで解約したときに差額がかかるか、解約の連絡期限はいつかを申し込み前に確認しましょう。まず1本だけ試したい場合は、単品で購入するのが確実です。
肌に負担をかけない除毛クリームの使い方
- パッチテストをする:腕の内側など目立たない場所に少量をぬり、決められた時間置いて洗い流します。赤み・かゆみ・ヒリヒリ感などが出たら使用しません。
- 肌を清潔にして水気をふく:汗や皮脂を落とし、タオルで水気をふき取ります。商品によっては乾いた肌に使うよう指定されています。
- 毛が隠れる厚さでぬる:付属のヘラなどで、毛が隠れるくらい(1〜3mm程度)の厚さにぬります。肌にすりこまないようにします。
- 決められた時間だけ置く:目安は5〜10分。商品ごとの上限時間を超えて放置しません。
- ふき取って洗い流す:ヘラやスポンジでクリームを取り、水かぬるま湯で残さず洗い流します。ボディタオルでこすらないようにします。
- 保湿する:処理後の肌は敏感になっているため、低刺激の保湿剤でケアします。当日は制汗剤や香水、日焼けを避けます。
傷や湿疹、日焼けした肌には使えません。使用中や使用後に赤み・はれ・痛みなどが出たら、すぐに洗い流して使用をやめ、皮膚科に相談してください。処理後の赤みやぶつぶつの見分け方は脱毛後の赤みやぶつぶつは大丈夫?でも解説しています。
除毛クリームが向いている人・医療脱毛を検討したい人
除毛クリームが向いている人
- 夏の前や旅行の前など、必要なときだけ処理したい
- すね毛・腕毛など広い範囲を、カミソリより短い時間で処理したい
- 脱毛するかどうかを決める前に、毛がない状態を試してみたい
医療脱毛を検討したい人
- ヒゲなど顔の毛を減らしたい(除毛クリームは使えない)
- 数日おきの処理が手間で、肌荒れもくり返している
- 除毛クリームを何年も使い続ける費用と手間を減らしたい
医療脱毛は医療機関でレーザーを照射し、毛を作る組織にダメージを与えて毛を生えにくくする施術です。メンズ全身脱毛の料金はメンズ全身脱毛の料金比較、どこから脱毛するか迷う場合はメンズ脱毛の優先順位を参考にしてください。
メンズ除毛クリームに関するよくある質問
除毛クリームはVIOに使えますか?
商品によります。今回比較した中では、アンビークとNULLはVIO(粘膜を除く)、エピラットオムはVゾーンまで対応です。ヴィートメン 除毛クリーム 敏感肌用の使用部位にVIOは含まれていません。どの商品も粘膜には使えないため、パッケージの使用部位と注意書きを確認し、パッチテストをしてから使いましょう。VIOをカミソリで処理する方法はVIOの自己処理のやり方で解説しています。
除毛クリームの効果は何日くらい続きますか?
毛根が残るため、毛の伸びる速さや部位によって差がありますが、数日から数週間でまた生えてきます。アンビークの公式サイトでは、次に使う目安を「3日〜4週間ほど」としています。続けて使う場合も、ヴィートメンのように「3日(72時間)以上あける」など、商品ごとの間隔を守りましょう。
除毛クリームを使うと毛が濃くなりますか?
除毛クリームは皮膚の表面の毛を取り除くもので、毛根には作用しません。生えかけの毛が目立って濃く感じることはありますが、使うことで毛を作る組織が変わるわけではありません。
医療脱毛の前に除毛クリームを使ってもいいですか?
医療脱毛の前の自己処理は、電気シェーバーで剃る方法を案内しているクリニックが一般的です。毛抜きやワックスは毛根ごと抜けてレーザーが反応しにくくなるため避けるよう案内されることが多く、除毛クリームも肌への刺激を理由に控えるよう求めるクリニックがあります。通うクリニックの案内に従いましょう。脱毛前の処理方法は脱毛部位ごとに異なる自己処理方法でまとめています。

